映画『浜の記憶』を記録する

映画『浜の記憶』がどのように企画・製作・公開されたかを、監督の大嶋拓が綴ります。うたかたの記憶を、とこしえに記録するために…

シナリオ(準備稿)一応完成。タイトルは『浜辺にて』(仮題)。トータル40ページ。最初は20~30分くらいの短編を考えていたのだが、もう少し長くなりそうな感じ。

加藤さん主演作品「シゲの海」(思いっきり仮題)のシナリオを書き始める。

14時、鎌倉某所で加藤さんと会い、今後のことをいろいろ相談。撮影はほとんど加藤さんの住む鎌倉・長谷周辺で行うことになるが、何度か登場すると思われる、老漁師の家をどうするかが問題になる。
加藤さん自身のお宅は、私も何度かうかがったことがあるが、割とコンパクトで、撮影に使わせていただくにはいささか窮屈な印象だ。先月末、鎌倉アカデミア碑前祭のあとの会食で使わせてもらった、光明寺近くのTさん宅はどうかという話が出る。

関東地方、梅雨が明けたらしい。まだ6月なのに…。今年の夏は、この先一体どうなることやら。

14時、江ノ電の長谷駅で加藤茂雄さんと待ち合わせ、彼の行きつけの喫茶店ベルグフェルドに入って2時間ほど話す。
以前から考えていた「加藤茂雄初主演作品」、ご本人にその気があるかどうかを打診。大いにやる気あり、という感じの反応だったので、最近世間で話題になった、「紀州の資産家変死事件」をヒントに思いついたストーリーを話す(90代でひとり暮らしの老漁師が、浜辺で20歳くらいの少女と会って次第に親しくなるが、やがて現実的な問題と直面して云々…)。
いつも泰然としている加藤さんには縁のない物語のようにも思われたが、
「男っていうのはいくつになっても、若い女性に惹かれるものなんでしょうか」
と問いかけてみたところ、
「そうね、正直、人恋しさみたいなのが出てくる、年取れば取るほどね。僕が年中この店に来るのも、やっぱり若い女の子がいるからだね。男ってみんなそうじゃないかな」
と、大変素直なお答え。
「よかった、加藤さんはまだ枯れていない。そういう役を無理なくやれるぞ!」
と嬉しく思う。

20180626

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